交通事故にあったらまずは警察に連絡を!

何の前触れもなく起こる交通事故は、被害者にとっても加害者にとってもショッキングな出来事ですよね。冷静な判断力を失い、あたふたとする人も多いでしょう。実際に私も自損事故を起こしたり、玉突き事故の被害にあったことがありますが、その際に連絡をしたのは警察でした。

どんな流れで事故を処理されたのか、経験談をもとに紹介します。

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突然の自損事故にあった時

私が人生で初めて事故を経験したのは、電柱にぶつかる自損事故でした。毎日仕事で忙しく、まともに睡眠がとれないほどだったため、疲れが出たのか電柱の存在に気付かず、思いっきりぶつかってしまったのです。エアバッグが2つ出るほどの衝撃で、車はほぼ大破、修理しようと思えば新しい車を用意した方が安いというレベルでした。

事故を起こしたのは早朝だったこともあり、車通りはほとんどありませんでしたが、私はパニック状態になり、どうしたら良いのか分からずガタガタと震えている始末です。ひとまず主人に連絡をすると、すぐに飛んできてくれて車を移動させたり、交通整理をしてくれたりしたので、私は邪魔にならないよう道の端で涙を流しながら震えていました。

次に私が起こした行動は警察への連絡です。教習所で「事故を起こしたら警察に連絡をする」と教わったことだけは頭にあったため、すぐに電話で事故の報告をしました。対応してくれたのは女性だったのですが、口調が厳しく、私をより精神的に追い詰めていきました。

警察官からすれば、すぐに事故現場にかけつけなければならないため、住所や状況を知る必要があります。住所は電柱に書いてありますし、状況も車が動くかどうか、けが人がいるかどうかくらいは把握しておかなければなりません。

しかし、電柱を見れば住所が分かる、ということすら知らなかった私は、電話でずっと戸惑っていました。「分かりません」と言うと「電柱に書いてあるでしょ!」と怒られ、車の状態に関しても「動くか動かないかを聞いてるでしょ!」と怒られました。

事故のショックと警察官の対応の厳しさに、私は一切冷静な判断ができなくなっていたように思います。その後警察がかけつけ、聞かれたことに答え、免許証を提示し、夫の対応のおかげでなんとかその場は収まりました。これが相手ありきの事故だったらと思うと、今でもぞっとします。

玉突き事故の被害にあった時

夫と1歳の娘を連れて外出していた時、少し先に見えた信号が赤だったため、減速して長い列に連なるように停車しました。すると、突然体が揺れるほどの衝撃を感じたので振り返ると、そこには私たちの車に接触した車がありました。

相手も減速していたのですが、路面で滑ったのかぶつかってしまったようです。夫はすぐに車から降り、相手と話をしてくれたため、私は車の中で娘と待機して現状を見守りました。事故が起こった大通りは、日が暮れると帰宅ラッシュでいつも込み合います。

ひとまず車を移動させようという話になり、近くの駐車場に停め、お互いに警察や保険会社などに連絡を取りました。しばらくして警察が到着し、事情聴取や車の状態の確認が行われました。被害者の私たちと、加害者の相手がそれぞれパトカーの中に乗り込み、警察に聞かれたことを答えていったのですが、それよりも気がかりだったのは幼い娘の体です。

事故の程度は、幸い私たちの車の後ろが少しへこんだくらいで済んだのですが、軽い衝撃でもむち打ちの可能性はあります。特に1歳になったばかりの娘は、まだ体がしっかりと出来上がっていないため、その衝撃が体にどう影響するかが気がかりだったのです。

事故の直後は特に異変もなく、機嫌が悪いわけでもなかったため、ひとまず様子を見て翌日病院に連れて行くということで話はまとまりました。車の修理や治療費などの話は警察が介入することではないため、事情を話した後はすぐに撤収していました。

もしも事故を人身事故にするのであれば、再び警察に連絡をしなければならないということでしたが、大きなケガもなく相手も謝罪してくれたため物損で終わらせることに決めました。

警察から指示を仰ごう

事故にかけつける警察の役割は、現場検証と事故にあった本人たちの話を聞くことです。派手に車が壊れて部品が飛び散っているなどがあれば、他の車の破損につながらないよう掃除もします。私たちのように話し合いで事故を終結させることができれば良いのですが、中には当事者同士で言い争いになったり、裁判を起こしたりすることもあります。

そういった場合に事故直後のデータは非常に重要な資料となるため、警察はしっかりと現場検証や事情聴取を行います。本当ならば事故にあったそのままの状態を見せた方が良いのですが、場合によっては周りの車に迷惑をかけるため、移動させた方が良い場合もあります。

どちらの対応をすれば良いかは、直接警察に電話をして聞いてみましょう。勝手に判断すると、現場に警察が到着した時に「現場を見たかったのに勝手に移動させないでください」と怒られることもありますし、逆に「渋滞になるから早く移動させてください」と怒られる場合もあります。

これは対応する警察官によって内容が変わるため、より確実なのは直接電話で聞いておくことです。そうすれば、警察が到着するまでの間の対処を指示してくれるでしょう。

警察官の対応に問題があれば警察署に相談を

警察の仕事は接客業ではないため、相手の顔色などをうかがいながら話してくれない人もたくさんいます。私が自損事故を起こした時のように、とにかくまくしたてるように対応してくる人もいれば、心配して優しい口調で対応してくれる人もいます。

事故を起こしたら誰でも心に余裕がなくなってしまいます。ケガをしていなかったとしても、車の修理にどれくらいお金がかかるのだろうか、相手をケガさせていたらどうしようなどの様々な不安が押し寄せるからです。そんな気持ちを考えた上で対処するのも警察の仕事です。

あまりにも警察官の対応が悪いと感じた時には、警察の相談窓口に電話をしてみましょう。実際の事故の時間や名前などを伝えれば、その時対応した警察官の特定が可能なので、指導をしてくれる可能性があります。私は最初に電話対応してくれた女性の口調の荒さが気になっただけでなく、現場に来た警察官が「どうせ携帯でも見てたんでしょ?」と心にもない言葉を投げかけてきたことに腹が立ったため、その日の夜に警察に電話をしました。

どんなに小さな事故でも警察に報告

少し接触しただけ、というような小さな事故でも、必ず警察に連絡をしましょう。その場では話がついたとしても、後々トラブルの原因となる可能性も否定できません。警察を呼んで大事にしたくないという気持ちも分かりますが、様々なトラブルから自分を守るためにも必要なことだと考え、警察への連絡を怠らないように気をつけましょう。